こんにちは、設計の和田です。

今日は、職人について書きます。

 

息子が剣道部に入部したので、防具など一式購入するよう顧問の先生より剣道の専門店を紹介された。

この辺りに専門店があることに驚きながらも、伺って話をしていると、防具は99%海外製品が占めているという。

残りの1%は国内の工場で、ひと針ひと針、数少ない職人さんが作っているとのこと。

なんだか寂しい気持ちになり、職人さんには何とか頑張ってもらいたいと願う。

職人が減っているのは、どの業界でも同じことであるが、建築業界においても然り。

主に低コストとクレ-ムが要因で、木材に関していえば、同じ樹種であっても1本1本性質が異なるため、クレ-ムになりやすい。

そのため品質が均質な工業製品が好まれ、低コストのために工期短縮、省力化、効率化が求められてきた。

手間が掛かることは嫌われ、壁面を左官で仕上げることも、建具を作ることも、畳の部屋も圧倒的に少なくなった。

大工に関しては、墨付け刻みという作業をプレカット工場が担い、手道具は機械道具に成り代わってしまった。

手道具を作る職人も、皆無に等しいのではと思う。

手道具を使えず、木の特性も樹種も知らず、木材の性質を見極め、材を適材適所に使い分ける職人がいなくなることに不安を覚える。

日本の木造建築の伝統技術は、決して寺社仏閣だけのものではなく、民家で用いられる大変身近なものなのに、遠いものになりつつある。

時代の流れとともに淘汰されるものがあることはわかるが、大工本来の技術が失われていくことは悲しい。

そして、そういう仕事の良さがわかる人がいなくなってしまう時代がくることも悲しい。

効率化ばかりが求められる昨今、それだけでは何か大事なものが、置き去りにされているように思う。

 

 

日本の職人を応援したいと思いつつ、そんな私も剣道を始めたばかりの息子に、日本製の道具が買えないのが現実である…..。